鉄道模型レベルアップ技法

ジオラマにアクセントを持たせるトンネルの作り方

トンネル

鉄道模型のジオラマを作る際は走行時の景色を工夫することが大切です。単にレールを敷いて周囲にストラクチャーを置くだけではなく、走行経路そのものにアクセントを持たせることで臨場感を演出することができます。特にトンネルは車両が一時的に隠れるのでメリハリが生まれ、走らせることの楽しみが増大するのが特徴です。山の中を通るトンネルはジオラマの限られたスペース内に距離感を持たせる効果もあるので、山地が多い日本の景色を再現するのにぴったりです。新幹線路線やローカル線など、様々な路線の再現に役立ちます。
トンネルはジオラマにおいて表現の幅を広げるのに最適な題材であり、初心者がステップアップを図る際の課題と言っても過言ではありません。

トンネルの作り方は決して難しくはありませんが、車両の走行を妨げないように注意しなければいけません。特に曲線部分にトンネルを設ける場合、車体が引っかからないように空きスペースに余裕を持たせます。また、トンネル内で脱線してもすぐに復旧できるように山の一部を着脱可能な作りにするなどの工夫を忘れてはいけません。トンネルを再現する際は出入り口部分とそこから目視で確認できる所までを加工するのが普通です。出入り口部分は市販品を山の斜面に貼り付けるか自作します。そこから目視で確認できる所までは暗色系に塗装したボール紙やプラスチックの板をアーチ状に曲げて固定します。

機関車

汚れやひび割れなどを塗装で表現するのも本物に近い質感を持たせる工夫です。

鉄道模型のハンダ付けのポイント

ジオラマ

鉄道模型は既製品を買って並べるだけでも楽しめますが、よりマニアックに楽しむためには自分なりにカスタマイズするのもおすすめです。カスタマイズにあたっては、ハンダ付けを行って、パーツとボディをくっつけていく必要があるのですが、そのためにはハンダごてとハンダが必要になります。こてについては様々なタイプが販売されていますが、鉄道模型用に使うのであれば、ホームセンターなどに売っている30ワット程度のもので十分でしょう。
ハンダはヤニ入りとヤニ無しのタイプが売られていますが、鉄道模型用にはヤニ無しの方を使用する必要があります。

道具が揃えば、最初にコテの先端に汚れがついていないかを確認した上で、最初に予備ハンダを行います。
これは、温まったコテの先端にハンダをつけて溶かすことでその後のハンダの付きを良くする作業です。
予備ハンダはこてだけでなく、ハンダでパーツを取り付ける部位にも行うようにしましょう。すべての準備が整ったところで、いよいよハンダ付けに取り掛かります。電子部品以外を取り付ける場合には、ハンダ付けする箇所にフラックスを塗るようにするのがおすすめです。ハンダ付けの作業そのものは5秒程度でスムーズに行う必要があります。時間をかけすぎるとハンダが溶けすぎて見栄えが悪くなってしまう可能性があるため、3秒ほどハンダを溶かしたら、1、2秒で部品を取り付けるといったように、迅速かつ丁寧な作業を心がけるようにしましょう。

鉄道模型